シイタケ害虫の化学生態学的比較

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タイトル別名
  • Chemical ecological comparison of the Shiitake mushrooms pest

抄録

<p>シイタケ生産は近年主にシイタケ菌床栽培により行われており、シイタケ菌床栽培において主に問題になっている害虫としては、双翅目のナガマドキノコバエ類とクロバネキノコバエ類、鱗翅目のムラサキアツバ(Diomea cremata:鱗翅目・ヤガ科)等があげられ、鞘翅目のセモンホソオオキノコムシ(Dacne picta: 甲虫目・オオキノコムシ科)等も被害の増加が報告されている。本研究では化学生態学的防除を目的とし、これらの性フェロモン、カイロモン等、信号化学物質を分析比較した。ナガマドキノコバエ類とムラサキアツバの雌成虫揮発性成分を溶媒抽出及び固相マイクロ抽出法(SPME)を用いて吸着剤により捕集し、その成分をGC-MS分析と、雄成虫の触角の生体電位を用いて検出するGC-EAD法により分析した。その結果、ナガマドキノコバエ類とムラサキアツバの性フェロモンは、ポリエンの長鎖炭化水素が主成分であり、目レベルで異なるキノコ害虫の性フェロモンの類似性が明らかになった。またセモンホソオオキノコムシの虫体抽出物やシイタケ菌床揮発性成分に対するGC-EAD分析、GC-MS分析でいくつかの活性成分が得られた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205709910656
  • NII論文ID
    130007021426
  • DOI
    10.11519/jfsc.128.0_597
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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