スギカミキリ幼虫越冬後の発育
書誌事項
- タイトル別名
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- Development of <i>Semanotus japonicus</i> larvae after wintering
抄録
スギカミキリは、通常1年1世代だが2年1世代の個体もいる。幼虫が低温を感受すると蛹化が抑制されて越冬し、2年1世代となる可能性が示されている。しかし、越冬後の幼虫の発育は不明である。そこで、幼虫を寒冷地(栃木県奥日光)で飼育して蛹化を抑制させ、温暖地(茨城県つくば市)に運搬して越冬させた後の、蛹化・羽化時期を調べた。また、温暖地において4月下旬および5月下旬に、スギ輪切り丸太に孵化幼虫を接種して野外網室内で飼育し、蛹化・羽化時期を越冬幼虫のそれらと比較した。その結果、越冬幼虫の蛹化・羽化時期は、4月下旬の接種個体のそれらと同等で、7月中旬~8月中旬であった。一方、5月下旬の接種個体のそれらは約1ヶ月遅く、8月中旬~9月中旬であった。越冬幼虫と4月接種幼虫の蛹化・羽化時期が同じであったことは、越冬幼虫は孵化幼虫が蛹化に必要な温量を経験した後に蛹化することを示す。蛹化遅延の原因としては、幼虫の方が長期の生存に適することが考えられる。本研究は、農林水産技術会議委託「気候変動に対応した循環型食料生産等の確立のためのプロジェクト」、およびJSPS科研費26450217により実施された。
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 151-, 2015
日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205710123264
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- NII論文ID
- 130005490585
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可