竹林の荒廃・拡大に対する周辺住民の認識・評価ー茨城県つくば市茎崎地区を事例にー

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タイトル別名
  • Local residents' cognition and evaluation of the surrounding bamboo grove expansion in Kukizaki, Tsukuba

説明

<p>竹林拡大の問題が全国的に指摘されている。しかし、竹林拡大が周辺住民へ与える影響あるいは竹林周辺に住む住民が竹林をどう認識しているのかに関する研究は十分にはなされていない。そこで、森林湖沼環境税を用いた竹林整備事業が行われている茨城県つくば市茎崎地区大舟戸を事例に、住民の竹林に対するイメージ、竹林の現況に対する認識、現在の竹林の生活への影響、「荒れている」と認識させる視覚的な因子、行政の事業に対する認知度、今後の竹林利用のありよう等を区長への聞き取り調査及び大舟戸居住全36世帯へのアンケート調査により把握・分析した。その結果、竹林に対してタケノコ生産の場や地盤を強くするという認識を持つ回答者が多く、竹林は「荒廃している」と捉えられていた。しかし、竹林が「拡大している」という意識は確認できず、行政の事業の認知度も低かった。一方、竹林の荒廃・拡大の悪い影響として、「農地に侵入」など多様な要素が挙がり、今後も景観として残すために整備を望む声が多いこと等が明らかになった。行政の事業の周知を一層徹底することで竹林整備が進展し、また竹林を「タケノコ生産の場」として管理することが重要であると考えられる。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205710220928
  • NII論文ID
    130007021581
  • DOI
    10.11519/jfsc.128.0_10
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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