青森県における野生きのこの放射性セシウム濃度分布

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タイトル別名
  • Distribution of radioactive cesium concentrations in Wild mushroom collected from Aomori prefecture

抄録

<p> 2011年に発生した福島第一原子力発電所の事故後、青森県青森市、十和田市、鰺ヶ沢町及び階上町において採取された野生きのこから基準値を上回る放射性セシウムが検出され、国から同市町産の野生きのこ全てに対して出荷制限が指示された。出荷制限は野生きのこの流通や産業に大きな影響を与えており、早期の出荷制限解除が求められている。しかし、野生きのこの放射性物質濃度に地形や生育条件が与える影響は十分に明らかにされておらず、出荷制限解除には多大な時間と労力を要する。本研究では、野生きのこの出荷制限解除に向けた調査の効率化に資するために、野生きのこ放射性セシウム濃度分布に地形が与える影響を明らかにすることを目的とした。野生きのこは青森県内4市町において、2013年9月から2016年11月に18種862試料を採取し、位置情報の記録、形態観察による種同定、ゲルマニウム半導体検出器による放射性セシウムの濃度測定を行った。地形データは数値標高モデル(国土地理院)から取得し解析に用いた。子実体の放射性セシウムは高標高ほど高濃度が検出される頻度が増加する傾向がみられた。発表では放射性セシウム濃度分布に影響する地形要因について考察する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205710261760
  • NII論文ID
    130007021592
  • DOI
    10.11519/jfsc.128.0_448
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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