UAV空撮とSfMによる木竹混交林の林分構造推定

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タイトル別名
  • Mixed forests of broad-leaved trees and bamboo structure estimation by SfM method using aerial images taken by UAV

抄録

<p>日本各地の里山地域を中心として、管理放棄された竹林の分布拡大が数多く報告されている。竹林は隣接する森林などに侵入し、木竹混交林を経てタケの純林へと移行するため、放置竹林対策を計画するには森林などへの竹林の侵入状況を把握することが重要である。そこで、無人航空機(UAV)から撮影した空中写真を用いて、木竹混交林の林分構造の把握を試みた。大阪府岸和田市のタケと広葉樹の木竹混交林において、UAV(Phantom2 DJI社)により空撮を行い、SfM(Structure from Motion)ソフトウェアであるPhotoScan(Agisoft社)を用いてオルソ画像を作成した。併せて、地上調査としてタケ本数を調査した。UAVによる空中写真と、従来から竹林の目視判読に利用されてきた航空写真とから、それぞれ目視判読によりタケ本数を測定し、地上調査結果と比較した。その結果、UAVからの空中写真はタケおよび混交している広葉樹の樹冠の形状などを航空写真よりも詳細に捉えることができた。そのため、UAVからの空中写真は航空写真よりもタケを目視判読しやすく、推定精度も高かった。以上より、UAVによる空中写真は木竹混交林の林分構造の把握に有効であることが示唆された。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205710419968
  • NII論文ID
    130007021676
  • DOI
    10.11519/jfsc.128.0_465
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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