ヒノキコンテナ苗の活着・成長特性

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タイトル別名
  • Survival and growth characteristics in Hinoki containerized seedlings

抄録

森林総合研究所関西支所では、近畿・中国地方に多くみられるヒノキ人工林を対象に、再造林の低コスト化の研究を行っている。その一環として、近畿中国森林 管理局森林技術・支援センターと共同で、岡山県の国有林において季節別(夏・秋・春)に植栽されたコンテナ苗と普通苗の活着・成長を調べている。また、関西支所 実験林では、各苗タイプの生理特性解明を目的に、光合成特性と根成長を調べている。<br>国有林において、コンテナ苗が普通苗と同程度あるいは高い活着・樹高成長を示した。特に夏季植栽ではコンテナ苗の活着・樹高成長が高かった。関西支所実験 林において、植栽後に葉のクロロフィルは普通苗では減少したがコンテナ苗では増加した。クロロフィル蛍光反応の測定では、コンテナ苗は光阻害の程度が低 く、光化学反応に流れるエネルギーが高かった。根の観測のため、2014年春に埋設したアクリル箱の検査面に出現した根の全伸長量をスキャナで毎月 記録して成長指標とした。樹高成長は10月に鈍化したが、根成長は12月において継続している。コンテナ苗の根の初期成長が比較的良かったが、移植による 根の損傷がコンテナ苗においては軽減されるからかもしれない。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205710432896
  • NII論文ID
    130005491266
  • DOI
    10.11519/jfsc.126.0_731
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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