地上レーザーによるツバキ林調査手法の確立

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タイトル別名
  • Field survey established by terrestrial laser for <i>Camallia japonica</i> L.

抄録

【目的】ヤブツバキ(Camellia japonica L.)の種子から生産されるツバキ油は、古くから食用や化粧品分野にて利用されており、近年美容分野における需要が高まっている。しかしヤブツバキの結実数には年変動や個体間差があり、安定的に生産することが難しく、その原因は明らかになっていない。よって、本研究では地上レーザーを用いて樹木形状と結実数の関係を明らかにしたい。【方法】研究対象地を長崎県五島列島のヤブツバキ林とし、果実のカウントを行った対象樹木の両側にレーザーセンサーを設置し、樹木の詳細な形状を測定を行った。三次元レーザーデータはRIEGL VZ400により取得し、果実の正確な位置を把握した。【結果】レーザーデータから結実数を把握することができた。レーザーデータから得た結実数と樹冠表面積とに高い相関関係が得られた。また、樹高に対する樹冠幅の割合が大きくなるに従い結実数が増加する傾向が得られたことから、樹高の成長を抑え、樹冠幅の成長を促すことで結実数を増加させることができると考えられた。よって、地上レーザーを用いることでこれまで把握することが難しかった結実数と樹木形状の関係を明らかにすることができた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205710786816
  • NII論文ID
    130005474494
  • DOI
    10.11519/jfsc.125.0_55
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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