屋久島におけるスギの過去数百年に及ぶマスタークロノロジーの構築

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タイトル別名
  • Construction of masterchronology for last few hundred yeas for <i>Cryptomeria japonica</i> from Yakushima Island

抄録

はじめに<br>樹木の肥大成長は,様々な環境因子の影響を受け,年輪幅に反映される。年輪年代法は,この年輪幅を経年変動の指標とし,長期にわたる暦年標準パターン(マスタークロノロジー)を構築することで,年代のわからない木材の年輪年代推定において多くの成果が挙げられている。<br>研究対象である屋久島のスギ(Cryptomeria japonica)は,屋久島を代表する樹種で,樹齢1,000年以上もの大木になる。樹齢1,000年を超える個体の年輪幅データよりマスタークロノロジーを構築する事で,屋久島におけるスギ林の,超長期森林動態を解明する事が可能になる。<br><br>マスタークロノロジーの構築 <br>成長錐によるサンプルコアの採取は、幹が太い個体の場合,中心を含んだ長いサンプルの採取が難しい。そこで本研究では,樹齢1,000年を超える個体の円板を利用した。円板にメージャーをあて,1眼レフカメラで接写した。そしてその年輪幅を,画像処理ソフトImageJを用いて計測した。計測した年輪幅データを標準化し,マスタークロノロジーを作成した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205710845824
  • NII論文ID
    130005474427
  • DOI
    10.11519/jfsc.125.0_514
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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