ブナの開花前年における花成関連遺伝子の発現

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タイトル別名
  • Expression of flowering genes during the year before that in bloom

抄録

本研究ではブナの開花前年の花芽誘導時(6月下旬)における花成関連遺伝子の発現様式を調べることによって、マスティング制御要因を探ることを目的としている。弘前大学構内に植わっているブナで、2011年の春に開花し2012年には開花が観察されなかった個体(H1)について、それぞれの前年の6月下旬にサンプリングした葉と冬芽の全RNAを用いて、花成関連遺伝子の発現を調べた。また、森林総研東北育種場で管理されているブナのクローン個体(鯵ヶ沢由来;A1及び三本木由来;S1)を用いて同様の解析を行った。その結果、H1個体では開花前年(2010年)花芽誘導時の葉においてのみFcFT1の発現が検出され、2011年の6月下旬には検出されなかった。一方、2013年に開花したS1と開花しなかったA1の前年6月におけるFcFT1発現を調べた結果、必ずしもFcFT1の発現だけで翌年の開花を説明することが出来ないことが示唆された。そこで、FT以外の花成関連遺伝子(FLCSOC、及びTPS1)に着目し解析を進めている。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205711037184
  • NII論文ID
    130005474307
  • DOI
    10.11519/jfsc.125.0_336
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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