降雨・水位データから流量ハイドログラフを推定する方法について

説明

平成16年台風23号は徳島県下の二級河川を中心とした多くの中小河川の氾濫災害を引き起こした.しかし,中小河川では流量を観測する施設が整備されていない.ただし,水防活動のため水位観測所が設けられている場合が多い.そこで,降雨データと水位データから流出解析を試み,洪水流量ハイドログラフを推定する. 解析手法としては私どもの研究室で開発した表面流出分離直列2段タンクモデルを基礎とした分布型流出モデルを用いた.また,ここで水位_-_流量曲線を用いて得られた推定流量とモデルから得た推定流量の誤差を最小とする水位_-_流量曲線式と分布型流出モデルのパラメータの組み合わせを求めることにより,水位_-_流量曲線式が完成し流量を推定することが可能となる.なお,この手法により,一旦,水位_-_流量曲線(二次式)が同定されれば,解析結果をそのまま通常の水位_-_流量曲線として使用できる.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205712999424
  • NII論文ID
    130004627624
  • DOI
    10.11520/jshwr.18.0.96.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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