電解研磨による歯科用チタン鏡面研磨の可能性の検討

DOI
  • 田島 清司
    九州歯科大学口腔機能再建学講座生体材料学分野
  • 永松 有紀
    九州歯科大学口腔機能再建学講座生体材料学分野
  • 柿川 宏
    九州歯科大学口腔機能再建学講座生体材料学分野
  • 小園 凱夫
    九州歯科大学口腔機能再建学講座生体材料学分野

書誌事項

タイトル別名
  • A study of the possibilities for electro-polishing of dental titanium for mirror-polishing

抄録

今回新たに開発された、アルコール系電解液を用い電解液の攪拌機能を備えた電解研磨装置を用いて、チタンの電解研磨を行い、研磨面の試料外観、表面粗さ測定、SEMよる表面観察などにより検討を加えた。その結果、電解液を攪拌しながら電解研磨を行う装置とアルコール系電解液を用いて研磨条件(浴温度および電解電圧)を最適化することで、純チタンおよびチタン合金加工材の鏡面研磨仕上げが可能であることが明らかになった。一方、純チタン鋳造材では光輝面は得られたが、加工材ほどの光沢鏡面は得られず、表面粗さも大きかった。これには前処理サンドブラストの種類や鋳造に起因した研磨面の析出層の影響が考えられた。今後、チタン鋳造体の電解研磨には鋳造条件や電解時間と研磨量の関係などを検討する必要があるものと思われる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205713415040
  • NII論文ID
    130007022049
  • DOI
    10.11495/jkds.kds66.0.32.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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