Cloning of Cattle Kiss-1 Gene and Localization of Metastin Neurons in Hypothalamus
-
- Wakabayashi Yoshihiro
- National Institute of Agrobiological Sciences
-
- Ohkura Satoshi
- Graduate School of Bioagricultural Sciences
-
- Uenoyama Yoshihisa
- Graduate School of Bioagricultural Sciences
-
- Takase Kenji
- Graduate School of Bioagricultural Sciences
-
- Tsukamura Hiroko
- Graduate School of Bioagricultural Sciences
-
- Maeda Kei-ichiro
- Graduate School of Bioagricultural Sciences
-
- Okamura Hiroaki
- National Institute of Agrobiological Sciences
Bibliographic Information
- Other Title
-
- ウシKiss-1遺伝子の同定および視床下部におけるメタスチンニューロンの局在
Abstract
【目的】Kiss-1遺伝子にコードされるメタスチン/キスペプチンは、繁殖調節に重要な役割を担うペプチドである。我々はこれまでに、去勢雄ウシへのヒトメタスチンC末端部分ペプチド(キスペプチン10)の末梢投与が、黄体形成ホルモン分泌を促進することを示している。本研究では、ウシにおけるメタスチンに関する知見をさらに深めるため、ウシKiss-1遺伝子の同定およびメタスチンニューロン分布の検討を行った。【方法】ホルスタイン種去勢雄ウシ(9ヶ月齢)を過剰量のペントバルビタールで屠殺後、視床下部弓状核を含む脳組織を採取した。組織からRNAを抽出し、RACE法によりウシKiss-1遺伝子の同定を行った。次に、ホルスタイン種去勢雄ウシ(9ヶ月齢)の頭部を4%パラホルムアルデヒドで潅流固定し、視床下部を含む脳組織を切り出した。凍結連続切片を作製し、抗ヤギメタスチン抗体を用いた免疫染色を行った。【結果】ウシKiss-1遺伝子は、408bpのコーディング領域を持ち、予想されるアミノ酸配列は135残基であった。このうち、メタスチンを構成するペプチド配列は53残基と推定され、ヤギおよびヒツジメタスチン配列と90%の相同性を示した。また生理活性部位と考えられているC末端10残基は、ヤギ、ヒツジ、ラット、マウスと同一であった。メタスチン陽性細胞は、背内側核の一部および弓状核で観察された。弓状核内の陽性細胞は、吻側で少なく、尾側では密に分布していた。一方、視索前野や脳室周囲核などその他の視床下部の部位では、メタスチン陽性細胞は認められなかった。【考察】ウシにおいてもKiss-1遺伝子が視床下部に発現していること、弓状核にメタスチンニューロンが分布することが示された。メタスチンの推定アミノ酸配列とメタスチンニューロンの分布様式は、ヤギやヒツジのものとほぼ同じであり、メタスチン神経系は反芻家畜の中で高度に保存されているものと推察された。本研究は生研センター「新技術・新分野創出のための基礎研究推進事業」の一部として実施した
Journal
-
- The Journal of Reproduction and Development Supplement
-
The Journal of Reproduction and Development Supplement 101 (0), 129-129, 2008
The Society for Reproduction and Development
- Tweet
Details 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001205714767360
-
- NII Article ID
- 130007023268
-
- Text Lang
- ja
-
- Data Source
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- Abstract License Flag
- Disallowed