シバヤギ弓状核キスペプチンニューロン分布領域へのNeurokinin B局所投与がGnRHパルス産生におよぼす影響
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- WAKABAYASHI Yoshihiro
- National Institute of Agrobiological Science
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- YAMAMURA Takashi
- National Institute of Agrobiological Science
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- OHKURA Satoshi
- Nagoya University
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- OKAMURA Hiroaki
- National Institute of Agrobiological Science
Abstract
【目的】弓状核キスペプチンニューロンに共発現するNeurokinin B(NKB)は,性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)/黄体形成ホルモン(LH)パルス産生制御に重要な役割を持つと考えられている。我々は,NKBの脳室投与が弓状核キスペプチンニューロン群の神経活動の一過性の上昇と,それに対応するパルス状LH分泌を誘起することを示しているが,NKBの中枢内における作用部位は不明瞭である。本研究では,NKBは弓状核キスペプチンニューロン自身に作用して,その神経活動を上昇させていると仮定し,これを検証した。【方法】卵巣除去ヤギ(n=2)の弓状核キスペプチンニューロン分布領域に,局所投与用カニューラと,投与部位における神経活動をMultiple unit activity (MUA)として記録する電極を同時に留置した。回復後,MUA記録を行いつつ,100 pmol/μlのNKBあるいは対照を1分間(100 nl/分)投与した。【結果】投与用カニューラを用いてNKBを局所投与した結果,投与後直ちにGnRHパルス産生機構の神経活動を反映するMUAボレーが誘起された。一方,対照投与ではMUAボレーは誘起されなかった。実験終了後,局所投与用カニューラ先端が弓状核キスペプチンニューロン分布領域に位置していることを形態学的に確認した。【考察】NKBの弓状核キスペプチンニューロン分布領域への局所投与によって直ちに神経活動が上昇したこと,またヤギ弓状核においてNKB受容体はほぼ全てのキスペプチンニューロンに発現することから,中枢内におけるNKBの作用部位は弓状核キスペプチンニューロンであると考えられた。弓状核キスペプチンニューロンに共存するNKBは,多数のキスペプチンニューロンの同調した神経活動制御のために重要な役割をもつと考えられた。本研究は「ゲノム情報を活用した家畜の革新的な育種・繁殖・疾病予防技術の開発」(REP-2001)の一部として実施した。
Journal
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- The Journal of Reproduction and Development Supplement
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The Journal of Reproduction and Development Supplement 107 (0), P-30-P-30, 2014
The Society for Reproduction and Development
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205715347200
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- NII Article ID
- 130005475231
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed