遠赤色蛍光蛋白monomeric Plum を発現するトランスジェニックブタの作出
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- 渡邊 將人
- 明治大農 明治大バイオリソース研究国際インスティテュート
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- 松成 ひとみ
- 明治大農 JST ERATO 中内幹細胞制御プロジェクト
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- 小林 美里奈
- 明治大農
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- 中野 和明
- 明治大農
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- 前原 美樹
- 明治大農
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- 金井 貴博
- 明治大農
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- 松村 幸奈
- 明治大農
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- 林田 豪太
- 明治大農
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- 倉本 桃子
- 明治大農
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- 坂井 理恵子
- 明治大農
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- 梅山 一大
- 明治大農 明治大バイオリソース研究国際インスティテュート
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- 渡辺 信之
- 国立成育医療研究センター
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- 小野寺 雅史
- 国立成育医療研究センター
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- 長屋 昌樹
- 明治大バイオリソース研究国際インスティテュート
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- 長嶋 比呂志
- 明治大農 明治大バイオリソース研究国際インスティテュート
書誌事項
- タイトル別名
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- Production of transgenic-cloned pigs expressing far-red fluorescent protein, monomeric Plum
説明
【目的】蛍光マーカー遺伝子を発現するトランスジェニック (Tg)動物は移植・再生医学研究等の研究ツールとして非常に有用である。本研究では,体細胞核移植技術により遠赤色蛍光蛋白であるmonomeric Plum (以下mPlum)を発現するTgクローンブタの作出を目的とした。 【方法】ブタ胎仔線維芽細胞 (6x105個)にCAGプロモーター下でmPlumを発現する遺伝子コンストラクト (CAG-mPlum,1.5μg)をエレクトロポレーションにより導入した。セルソーター (FACSAriaII)によりmPlum蛍光陽性細胞をソーティングし,これを体細胞核移植の核ドナー細胞とした。NCSU23を基本とする培地を用いてブタ卵丘卵子複合体から体外成熟卵を得て,除核後,体細胞核移植のレシピエント卵子とした。体細胞核移植はMatsunariら (2008)の方法を修正して行い,得られた核移植胚をPZM-5中で7日間培養して,体外発生能を検証した。次に,作製した核移植胚を5-6日間培養後に,レシピエントブタの子宮内へ外科的に移植した。妊娠36-37日目にレシピエントブタから胎仔を回収し,蛍光実体顕微鏡 (Olympus MVX10,励起波長532.5-587.5nm,吸収波長607.5-682.5nm)を用いて蛍光発現を観察した。 【結果】核移植胚の体外培養における正常分割および胚盤胞形成率は,それぞれ81.0% (34/42),および78.6% (33/42)であった。103個の胚盤胞を移植した1頭のレシピエントから3頭の正常胎仔が得られた。これらの剖検後の観察により,腎臓,胃,腸などの内臓を含む全身性のmPlum蛍光が確認された。 【結論】CAG-mPlum遺伝子の導入は、ブタ体細胞核移植胚の発生を阻害せず、遠赤色蛍光蛋白mPlumを全身発現するTgクローンブタの作出が可能なことが明らかとなった。
収録刊行物
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- 日本繁殖生物学会 講演要旨集
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日本繁殖生物学会 講演要旨集 105 (0), 1019-, 2012
公益社団法人 日本繁殖生物学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205715769088
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- NII論文ID
- 130005457605
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可