雌雄ラットにおけるLHパルス分泌機構の加齢変化
書誌事項
- タイトル別名
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- Age-related alterations of KNDy neuron and pulsatile LH release in rats
抄録
<p>【目的】生殖機能は加齢に伴い低下するが,低下に関する中枢性制御の変化については不明である。本研究では,生殖機能に必須である黄体形成ホルモン(LH)のパルス状分泌と,それを制御すると考えられているキスペプチン/ニューロキニンB(NKB)/ダイノルフィンの3つのペプチドが共存する弓状核KNDyニューロンの発現を経時的に観察することで,加齢に伴うLHパルス分泌機構の変化を明らかにすることを目的とした。【方法】8〜16週齢の若齢,13,20,24ヶ月齢(13,20,24M)の雌雄ウィスターラットを性腺除去し,2週間後に使用した。右心房内留置カテーテルより6分間隔3時間の連続採血を行い,血中LH濃度をラジオイムノアッセイ法により測定した。次に灌流固定後,Kiss1(キスペプチン遺伝子),Tac2(NKB遺伝子),Pdyn(ダイノルフィン遺伝子)のin situ hybridizationおよびGnRHの免疫染色を行い,陽性細胞数を計測した。また,下垂体の反応性の変化を明らかにするために,連続採血中にGnRHアゴニストを静脈内投与し血中LH濃度の変化を調べた。【結果】雌雄共にLHパルス分泌は13Mから有意に低下した。雌では13M以降にTac2とPdyn発現細胞数が有意に減少,20M以降にKiss1発現細胞数が有意に減少した。雄では13MからKiss1,Tac2,Pdyn発現細胞数が有意に低下した。雌雄ともにTac2はPdynに比べ老齢期でも比較的高い割合でその発現が維持されていた。GnRHニューロンの数に有意差は認められなかった。全ての群においてGnRHアゴニストの投与は血中LH濃度を有意に増加させたが,雌雄共にその濃度は若齢と比べて13M以降では有意に低下していた。【考察】更年期後のKNDyニューロンの3つの神経ペプチドはそれぞれ独立して発現調節されており,これらの神経ペプチドの発現変化の違いおよび下垂体レベルでの変化が,LHパルス分泌低下の原因となる可能性が示唆された。</p>
収録刊行物
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- 日本繁殖生物学会 講演要旨集
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日本繁殖生物学会 講演要旨集 109 (0), P-1-P-1, 2016
公益社団法人 日本繁殖生物学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205716316800
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- NII論文ID
- 130007024828
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可