共鳴イオン化質量分析法を用いた同位体比測定に基づく米の産地判別

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  • Determination of the Geographic Origin of Rice Based on Isotope Analysis Using Resonance Ionization Mass Spectrometry

抄録

農産物の消費の拡大と多様化に伴い、そのグローバル化・ブランド化が進んでいるが、その産地の虚偽表示が後を絶たないということが大きな問題となっており、その科学的立証法の確立が望まれている。この一つの候補として、地球化学の資源探査法に用いられている同位体分析法を米の産地判別技術の開発に応用する試みが行われている。これは米に含まれるホウ素・ストロンチウムの同位体組成が地質年代等すなわち地域によって異なることに基づいており、この同位体比をICP-MSにより測定することで、その産地判別を行うものである。しかしながら、ICP-MSで測定する場合、Sr-87にRb-87という同重体が存在するため、この干渉を抑えるために、分析試料の前処理に多くの時間と手間を要し、かつ測定精度が制限されているという問題がある。そこで我々は、ICP-MSの代わりに同重体干渉を受けない高感度な質量分析法である共鳴イオン化質量分析法(RIMS)によりストロンチウム同位体比測定を行う手法を提案する。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205718229248
  • NII論文ID
    130004568528
  • DOI
    10.11561/aesj.2004f.0.92.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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