燃焼度78GWd/tUのPWR燃料を用いた反応度事故模擬実験

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タイトル別名
  • RIA-simulating experiment on 78GWd/tU PWR fuel rod

抄録

スペイン・バンデロス発電所2号炉(PWR)にて使用されたMDA被覆UO2燃料を対象として反応度事故を模擬したパルス照射実験をNSRRにて実施した。実験燃料棒の燃焼度は約78GWd/tUで、被覆管外面酸化膜厚さは約81µmであった。燃料エンタルピが最大約530J/gに達する条件でパルス照射したところ、燃料エンタルピが約255J/gに達した時点で被覆管がペレット被覆管機械的相互作用(PCMI)により破損し、微粒子化した燃料ペレットが被覆管の開口部から冷却水中に放出された。安全評価に用いるPCMI破損しきい値は燃焼度65から75GWd/tUにおいて167J/g(40cal/g)と定められているが、今回78GWd/tUに対して得た破損時燃料エンタルピはそのしきい値を上回っていた。また、破損時燃料エンタルピを外面酸化膜厚さで整理したところ、これまでのNSRR実験で得られた傾向にほぼ従っていた。本研究は経済産業省原子力安全・保安院からの受託事業「高度化軽水炉燃料安全技術調査」として実施したものである。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205719739904
  • NII論文ID
    130007029329
  • DOI
    10.11561/aesj.2005f.0.380.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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