PWR一次系統内のクラッド調査に基づく亜鉛注入による線源低減機構の考察
書誌事項
- タイトル別名
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- Study of a mechanism for radiation source reduction by zinc injection based on the crud investigation in Pressurized Water Reactor System
- Influence on the activated crud behaviour by zinc injection in primary system
- (2)放射性クラッドの系統内移行挙動に与える亜鉛注入の影響
説明
敦賀発電所2号機では,線量低減に向けた取り組みとして2005年より亜鉛注入を適用している。計3運転サイクルの亜鉛注入により主要配管の線量当量率は最大で55%低減し,この低減効果は当初の予想よりも大きい。また,亜鉛注入後で一次冷却材中の放射性クラッド濃度が増加する傾向が確認されている。この2つのプラント応答から,亜鉛注入による線量当量率の低減機構として,広く一般に認識されている系統配管表面等での注入亜鉛と線源核種との置換やその後の線源再付着の抑制だけでは説明できない。これに対しては,燃料被覆管や系統配管からの放射性クラッドの剥離も関与している可能性が示唆されている。このため,亜鉛注入3サイクル後に実機より採取した一次系配管および燃料表面付着物の性状と,過去の同調査での性状との比較から,亜鉛注入が放射性クラッドの移行挙動に及ぼす影響について考察した結果について報告する。
収録刊行物
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- 日本原子力学会 年会・大会予稿集
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日本原子力学会 年会・大会予稿集 2012f (0), 448-, 2012
一般社団法人 日本原子力学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205724433920
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- NII論文ID
- 130005051747
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可