低放射化フェライト鋼製造技術における技術課題

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Technical issues of fabrication technologies of reduced activation ferritic/martensitic steels

抄録

核融合炉ブランケット構造材料として期待されている低放射化フェライト鋼は、9Cr 系耐熱鋼の成分を低放射化元素に置き換えて設計された鋼である。核融合炉での利用においては特に靱性が重要な特性として挙げられるが、この靱性が板の採取位置によって延性脆性遷移温度領域で大きくばらつく傾向が確認された。この原因は、破面観察から粗大なTa 系介在物に起因する事が同定された。そこで、この粗大Ta 系介在物の除去に適する製造工程条件について検討を行った。その結果2次精錬工程であるESR(エレクトロスラグ再溶解) を適用することでTa 系介在物を完全に除去できることが明かになった。さらにこのESR を適用した鋼について強度特性評価を実施したところ、非ESR 適用鋼と比べて、靱性および高サイクル疲労特性が優れていることが明かになった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205726204160
  • NII論文ID
    130004569176
  • DOI
    10.11561/aesj.2013s.0.596.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ