鉱物表面に吸着した多環芳香族炭化水素の安定性
書誌事項
- タイトル別名
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- Stability of polycyclic aromatic hydrocarbons on mineral surfaces
説明
多環芳香族炭化水素 (PAH)は化石燃料の不完全燃焼に伴い大気中に放出される。これらの中には発癌性を有するものがあることから、PAHの地表環境での運命は大きな関心が持たれている。しかし鉱物質エアロゾルや有機エアロゾルに伴われるPAHの安定性についての研究は少なく、不明な点が多い。本研究ではピレンをPAHの代表物質とし、石英、αアルミナ、酸性白土(スメクタイト)およびフミン酸に伴われるピレンの安定性を相対湿度・温度コントロール下で調べた。石英、αアルミナに伴われるピレンは酸性白土やフミン酸に伴われるピレンに比べて分解速度が著しく速く、フミン酸に伴われるピレンを除き、相対湿度が増加すると分解速度は速くなる傾向が認められた。本発表では、様々な相対湿度におけるエアロゾル構成物質とPAHの相互作用について考察した結果を報告する。
収録刊行物
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- 日本鉱物学会年会講演要旨集
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日本鉱物学会年会講演要旨集 2005 (0), 95-95, 2005
一般社団法人 日本鉱物科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205730511744
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- NII論文ID
- 130005053332
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可