イラン古生代及び中生代炭酸塩岩のカドミウム含量の変動
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- 相沢 省一
- 群馬大学工学部
書誌事項
- タイトル別名
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- Fluctuation in cadmium content of Paleozoic and Mesozoic carbonate rocks in Iran
抄録
炭酸カルシウムの生成過程では、海水中に含まれているSrを始め、Na、Clなどの主要成分、その他様々な微量元素が炭酸カルシウム中に取り込まれるため、石灰岩中のこれらイオンや元素の含量あるいはその量比は石灰岩の生成した当時の海水の組成を反映している可能性がある。 2価の重金属イオンの中でも、カドミウムはイオン半径(109pm)がCaイオン(114pm)と非常に近い。そのため炭酸カルシウム中のCaイオンを置換し、結晶格子中に取り込まれるとそのまま保持される可能性が高い。これまでの研究で本邦の古生代及び中生代石灰岩のCd含量は石炭紀、二畳紀及び三畳紀で高く、それ以外の地質年代では低い傾向が見られた。この傾向が汎世界的な現象かを明らかにするため、イラン各地から採取した炭酸塩岩のCdを定量した。
収録刊行物
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- 日本地球化学会年会要旨集
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日本地球化学会年会要旨集 51 (0), 44-44, 2004
一般社団法人日本地球化学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205730576512
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- NII論文ID
- 130004592341
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可