群馬県赤城火山南部に分布する温泉の水質形成機構
書誌事項
- タイトル別名
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- Formation mechanism of hot springs in the southern area of the Akagi volcano, Gunma Prefecture
抄録
群馬県赤城火山以南に分布する温泉について,深部流体の水質形成機構を考察するとともに,水-鉱物相互作用の化学平衡論によって検証した。14地点の掘削泉で採取した温泉水の主成分および酸素・水素安定同位体分析を実施するとともに,鉱物の飽和指数を水‐鉱物平衡計算プログラムSOLVEQ (Reed,1982) で求めた。温泉水のpHと水温はそれぞれ6.1~8.8,19.6~53.4 ℃にあり,泉質はNa-Cl,Ca-HCO3,Na-HCO3,Na-SO4型に属する。Na+とCl- 濃度の関係によれば,温泉水は降水に極めて卓越する化石海水混合を示唆する。温泉水のδDとδ18O値は天水線上(δD=δ18O+10)にある。海水補正後の成分間の濃度相関に基づけば,Na-Cl型およびCa-HCO3型温泉はNa-モンモリロナイトとCaを含む深部流体の陽イオン交換反応,Na-HCO3 型温泉は斜長石の風化作用にそれぞれ支配される。これらの温泉の水質形成機構は水-鉱物相互作用に関する化学平衡計算結果と整合する。
収録刊行物
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- 日本地球化学会年会要旨集
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日本地球化学会年会要旨集 57 (0), 130-130, 2010
一般社団法人日本地球化学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205730695296
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- NII論文ID
- 130004593226
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可