ヒ素の拡散係数に対するイオンの形状変化の影響
抄録
有害元素であるヒ素は価数やpHにより化学種の大きさや性質の違いにより、移動性が異なり、一般に亜ヒ酸の方がヒ酸に比べて移動性が高いことが知られている。化学種固有の物質移動係数として、拡散係数が挙げられるが、ヒ素の拡散係数のpH依存性はよく分かっていない。拡散が支配的な環境では拡散係数を用いて物質移動プロセスを解明する必要がある。また、固相と溶存イオンとの相互作用の速度論的な解析にも拡散係数は重要である。ヒ素は水溶液中でオキソアニオンとして存在しており、拡散係数の決定により水和層の推定も可能である。そのため、本研究では、実験的に価数・pHごとにヒ素の拡散係数を求め、拡散が関与する系でのヒ素の挙動解析に貢献することを目指した。
収録刊行物
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- 日本地球化学会年会要旨集
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日本地球化学会年会要旨集 55 (0), 346-346, 2008
一般社団法人日本地球化学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205730882816
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- NII論文ID
- 130005053607
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可