高アルカリ地下水とベントナイトの長期反応に関するナチュラルアナログ研究

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タイトル別名
  • Natural analogue study on long-term reaction of bentonite and highly alkaline groundwater

抄録

高レベル放射性廃棄物の処分では,人工バリア材料の1つとしてベントナイトが検討されるが,セメント系材料と地下水との反応により生成する高アルカリ地下水との長期の反応によって期待される機能が損なわれる可能性がある.この反応を考察するにおいて有力な方法がナチュラルアナログ研究であり,本研究ではフィリピンMngatarem地方を調査地域とした.分析試料は2009~2010年度に採取されたベントナイト鉱山トレンチ,採石場露頭,岩石(転石等)試料である.これらの試料についてXRFによる主成分元素分析,ICP-MSによる微量元素分析,XRDによる鉱物同定行った.分析結果より,露頭試料とトレンチ試料では異なる点があることがわかった.両試料に含まれるベントナイトやゼオライトの源岩は同じものであると考えた場合,このような差異は過去に断層沿いを上がってきた高アルカリ地下水との反応によるものと考えることができる.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205731179776
  • NII論文ID
    130005054474
  • DOI
    10.14862/geochemproc.58.0.83.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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