鍾乳石の炭素同位体から読み取るカルスト地域の植生変遷

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タイトル別名
  • Past vegetation change recorded in a speleothem in the karst area

抄録

陸域の炭酸塩の二次堆積物は過去の環境情報を記録する。秋吉台の石筍を用いて過去の植生情報の復元を行った。試料の絶対年代は腐植物質を由来とする年縞を測定して求めた。地上の植生情報は土壌二酸化炭素の炭素同位体比として表される。地上から地下までの炭素同位体比の値の変動を土壌二酸化炭素、洞窟滴下水の化学分析値から明らかとした。石筍の炭素同位体比は地表の植生が示す炭素同位体比の値と良い相関を示した。秋吉台は牧草を得るために森林を拓いて出来た草原カルストであり、その植生の変遷を復元することに成功した。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205731560704
  • NII論文ID
    130004592745
  • DOI
    10.14862/geochemproc.53.0.133.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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