バングラデシュ南西部シャムタ村の地下水ヒ素濃度を支配している鉄鉱物相の解析

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タイトル別名
  • The analysis of iron minerals controlling arsenic in groundwater in Samta, southwest Bangladesh

抄録

バングラデシュおよび西ベンガル地域では大規模な地下水ヒ素汚染が問題となっている。この地域の汚染は地下水中のヒ素が大きな濃度幅をもつという特徴をもつ。我々の調査地域であるバングラデシュ南西部シャムタ村の約1 km2範囲内でも地下水中のヒ素が3桁以上(0.08 -1158 ug/L)の濃度幅をもち、村の南部でより濃度が高いことが明らかになった。本研究ではヒ素の吸着-脱着反応に着目し、嫌気的環境下で実際の堆積物への亜ヒ酸の吸着実験を行い、亜ヒ酸の地下水-堆積物間のみかけの分配係数Kd を求めた。Kdおよび抽出実験から得た堆積物中の元々の吸着態ヒ素濃度(CS)から算出したCWの深さ依存性と、調査地域内の地下水ヒ素濃度分布を比較した。また、Kdの支配要因の一つと考えられる堆積物中の鉄化学種を広域X線微細構造(EXAFS)法を用いて分析し、鉱物組成から推定されるみかけのKdと実測値のみかけのKdを比較した。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205732700800
  • NII論文ID
    130004593456
  • DOI
    10.14862/geochemproc.57.0.68.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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