重炭酸カリウムの圧力誘起構造相転移における同位体効果の探索

書誌事項

タイトル別名
  • Searching for the isotope effect on the pressure-induced phase transition of potassium hydrogen carbonate

説明

含水鉱物の圧縮挙動は物質の構造変化に直接的に関連し、地球内部での大規模現象における有用な情報を与えうることから、近年、水素結合を含む物質の圧力応答に関する研究が進められてきた。常圧でも強い水素結合をもつ炭酸水素カリウムKHCO3は、結晶構造中で2つのHCO3イオンが水素結合によって二量体を形成している。この二量体の配向秩序が変化することで、圧力や温度誘起による相転移が起こるが、この物質の相転移圧力への同位体効果はいまだ明らかではない。また、複数存在が提唱されている高圧相の相関係もいまだ不十分である。本研究では、DACを用いた、単結晶および粉末のKHCO3とKDCO3の圧力相転移前後のラマンスペクトルと粉末X線回折のその場観察から、圧力誘起相転移における同位体効果の存在の確認と相転移メカニズムの検証を行った。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205732726144
  • NII論文ID
    130005053758
  • DOI
    10.14862/geochemproc.55.0.99.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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