ハプト藻における長鎖アルケノン生合成の研究:地球化学的視点から

書誌事項

タイトル別名
  • Study on biosynthetic pathway of alkenones and the related compounds in Haptophycean algae: its geochemical significances

説明

Emiliania Huxleyi をはじめハプト藻綱イソクリシス目に属する4種の微細藻類は炭素数37-40からなる長鎖不飽和アルキルケトン(アルケノン)を合成し,その不飽和比が生育温度に規定されるためアルケノン不飽和指数(UK37 , UK’ 37)が設定され,古海洋・古気候研究において古水温指標として応用されている。アルケノン組成や水素安定同位体比を用いた塩分指標も提案されている。地球化学的指標としての応用が進む一方で,アルケノンの合成経路や生理学的機能についてはかなりの部分が未解明であり,現在,生合成経路の解明にむけた植物生理・分子生物学的研究が始まろうとしている。本講演では,アルケノンの生理学的研究のこれまでと,生合成の解明に期待される地球化学的視点について述べ,予察的成果を報告する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205733121664
  • NII論文ID
    130005054242
  • DOI
    10.14862/geochemproc.58.0.220.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ