書誌事項
- タイトル別名
-
- Influence of Sunscreens in Swimming Pool Water
- スイエイ プール ジュギョウジ ノ サンスクリーンザイ シヨウ ガ プール ノ スイシツ ニ オヨボス エイキョウ ニ ツイテ
この論文をさがす
抄録
大阪皮膚科医会は学校における水泳プール授業時のサンスクリーン剤使用の実態調査を大阪府下の公立学校1,200校を対象に実施したが,結果は約3割以上の学校がサンスクリーン剤使用を禁止または不要としていた.禁止の理由として水質汚染の心配が多数をしめたため,2007年夏に大阪府内の公立中学校14校の協力を得てワンシーズン終了後の水質検査を実施し,プール授業開始直後の水質と比較した.結果は文部科学省の学校環境衛生の基準に定められている6項目(pH,濁度,遊離残留塩素,過マンガン酸カリウム消費量,大腸菌,トリハロメタン)のうち濁度,過マンガン酸カリウム消費量,大腸菌,トリハロメタンに関しては基準値からはずれた項目はなかった.遊離残留塩素,pHについてはサンスクリーン剤使用を自由または条件付許可の学校で基準値より低値を示す傾向にあった.統計的検討はサンプル数,各校の条件の違いでむずかしいが,定期的にプール水の残留塩素濃度を測定,管理し,補給水の追加をすれば紫外線の害を予防する目的でサンスクリーン剤を使用することに問題はないと考える.
収録刊行物
-
- 日本皮膚科学会雑誌
-
日本皮膚科学会雑誌 119 (14), 3037-3044, 2009
公益社団法人 日本皮膚科学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001205735596416
-
- NII論文ID
- 130004708655
- 10028278755
-
- NII書誌ID
- AN00196602
-
- COI
- 1:CAS:528:DC%2BC3cXhsVWns74%3D
-
- ISSN
- 13468146
- 0021499X
-
- NDL書誌ID
- 10494644
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可