下肢の蜂窩織炎が疑われた深部静脈血栓症の2例

書誌事項

タイトル別名
  • Two Cases of Deep vein Thrombosis That Doubts Cellulitis of the Leg
  • カシ ノ ホウカシキエン ガ ウタガワレタ シンブ ジョウミャク ケッセンショウ ノ 2レイ

この論文をさがす

抄録

66歳,女性.右下肢全体に発赤,腫脹があり,近医にて蜂窩織炎と診断され,抗生剤を投与されたが,症状が改善しないため当科を受診.下肢全体に及ぶ腫脹にもかかわらず,発熱がなく,採血にて炎症反応も乏しかったため血栓症を疑った.MRIにて原発性後腹膜線維症による二次性深部静脈血栓症と診断された.87歳,男性.右大腿から足背にかけて腫脹があり,近医にて蜂窩織炎と診断され,抗生剤を投与されるも改善しなかった.当科受診時,右下肢の表在静脈の怒張・蛇行もあったが,発熱なく,採血にて炎症反応は乏しかった.CTにて,深部静脈血栓症と診断された.下肢の発赤・腫脹をきたす疾患として蜂窩織炎は代表的な疾患である.しかし深部静脈血栓症は同様の症状をきたすことが多く,鑑別疾患として重要である

収録刊行物

参考文献 (8)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ