日本のPM2.5質量濃度に対する発生源地域別の寄与

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タイトル別名
  • Source region attribution of PM2.5 mass concentrations over Japan

抄録

化学輸送モデルを用いて排出量感度実験を行い、2010年の日本のPM2.5質量濃度に対する人為起源の発生源地域別寄与を評価した。モデルはPM2.5濃度の時間変動や地域分布を概ね再現していた。年平均濃度に対する中国からの寄与は、関東以西で40-60%を占めた。中国の中では、中国中北部からの寄与が主要であった。越境輸送の寄与は、西日本では、秋から春季にかけて大きくなり、夏季に小さくなった。西日本では、日本国外からの寄与が国内起源を上回る一方、関東地方では国内起源が最も重要(50%)であった。東アジアスケールの越境輸送が、環境基準の達成に対し重要な一因となることが示唆された。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205736813440
  • NII論文ID
    130005482134
  • DOI
    10.14862/geochemproc.61.0_150
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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