天然物のNMRスペクトルデータベース「SDBS-NMR-NP」システムの作成
書誌事項
- タイトル別名
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- Building an NMR database for natural products and related compounds, "SDBS-NMR-NP"
説明
天然物の構造解析は結晶化すればX線回折、あるいは二次元NMR法を駆使して立体構造を含めた化学構造が決定されている。逆にNMRスペクトルは完全解析され信頼性の高いデータが文献発表されている。天然物のNMRは成熟した研究分野に到達しているので、データベース(DB)を作成すれば完成度の高いデータ収録ができる。天然物の化学構造決定までに多大な労力が投入されているのでDB化の価値は高い。文献から立体化学構造と1Hと13CNMRのシフト値並びに1HNMRの分裂パターンや結合定数を数値データとして収録可能である。また13CNMRのスペクトルは炭素数を強度とし棒グラフ表示できる。ISIS/Baseに化学構造式、化合物情報、文献情報などを入力、シフト値などのスペクトル情報はMacrosoft Excel に入力し、両者を併せて表示するシステム"SDBS-NMR-NP"を作成した。生スペクトルの提供があれば、機能追加したAlice2(日本電子データム製)でスペクトルパターンのフォーマット変換、Java表示する。SDBS-NMR-NPは低分子量の有機化合物を対象にしたSDBS-NMRの延長上に位置する。SDBS-NMRは市販薬品を中心にありふれた有機化合物の精度高いNMRスペクトルの集積であるが、SDBS-NMR-NPは微量かつ稀有な天然物のNMRDBであり、文献から収録するのが最も相応しい。また貴重なスペクトルは論文の著者が大切に保管している場合が多いので、それらを収録、DB化して長期保存、公開することに意義がある。これらのデータをデータベース化するシステムをSDBS-NMRの延長上に作成し、2002年前半の文献データから収集を開始した。13Cスペクトルは文献から作成し、生データとともにJava表示するシステムとした。
収録刊行物
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- ケモインフォマティクス討論会予稿集
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ケモインフォマティクス討論会予稿集 toyoha (0), J08-J08, 2001
公益社団法人 日本化学会・情報化学部会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205737097216
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- NII論文ID
- 130004575253
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可