皮膚科外来手術患者の術後早期入浴―手術部位感染との関連についての検討―

  • 高橋 明仁
    新潟県立がんセンター皮膚科 新潟大学大学院医歯学総合研究科分子細胞医学専攻細胞機能講座皮膚科学分野
  • 三井田 博
    新潟大学大学院医歯学総合研究科分子細胞医学専攻細胞機能講座皮膚科学分野
  • 土屋 和夫
    新潟大学大学院医歯学総合研究科分子細胞医学専攻細胞機能講座皮膚科学分野
  • 竹之内 辰也
    新潟県立がんセンター皮膚科

書誌事項

タイトル別名
  • Early Bathing after Minor Skin Surgery in Dermatology Outpatients: Evaluation of its Influence on Surgical Site Infection
  • ヒフカ ガイライ シュジュツ カンジャ ノ ジュツゴ ソウキ ニュウヨク シュジュツ ブイ カンセン トノ カンレン ニ ツイテ ノ ケントウ

この論文をさがす

説明

近年,術後創処置に関する過去の常識が徐々に変わりつつあり,皮膚科領域でも外来小手術後の早期入浴は創傷治癒に良い影響を与えるとする報告がみられるようになった.そこで,2007年2月から8月までの新潟県立がんセンター皮膚科における外来手術患者275人を対象に,術後の早期入浴状況について事後調査を行い,手術部位感染との関連について検討した.術後翌日に入浴し創部を洗浄した群は,入浴しなかった群と比較して有意に感染率が低かった.また,患者の性別,年齢,手術部位,創の長さ,消毒の有無,手術時期については手術部位感染への有意な影響は認められなかった.術後早期の入浴,洗浄は患者のQOL向上のみならず,良好な創傷治癒のためにも必要な処置であることが示された.

収録刊行物

参考文献 (7)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ