山地の森林域における放射性セシウムの移動現象と流出量評価-福島県、阿武隈山地の事例-

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タイトル別名
  • Environmental dynamics of radiocaesium and its outflow flux in the mountain forest, Abukuma Mountains, Fukushima

抄録

福島県内に残存する事故由来の放射性物質のうち,事故から3年以上が経過した現在,空間線量率を支配しているのは放射性セシウム(Cs-134,Cs-137)である。Cs-134の半減期は2年と短いものの,Cs-137の半減期は約30年と長いことから,今後長期にわたり放射線による影響に注視する必要がある。生活圏については,現在順次除染が進められているが,現在の主な未除染域である山地の森林域は,その下流に位置する河川やダム湖等の環境に対して放射性セシウムの供給源になる可能性がある。生活圏での将来にわたる被ばく線量の評価においては,放射性セシウムの現在の環境動態や分布を明らかにするとともに,それらを踏まえた放射性セシウムの将来分布の予測が重要となる。本講演では,福島県東部の阿武隈山地の山地森林域で進めている土壌調査や土砂流亡等の調査観測データに基づいて,主な放射性セシウム移動現象と流出率の概算結果を報告する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205737250432
  • NII論文ID
    130005482219
  • DOI
    10.14862/geochemproc.61.0_263
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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