超高齢者の頭部血管肉腫に有用な短期大量電子線分割照射療法について

書誌事項

タイトル別名
  • The Effects of Shortened and Massive Electron-beam Fractionated Radiotherapy on Extremely Old Patients with Hemangiosarcoma of the Scalp
  • チョウコウレイシャ ノ トウブ ケッカン ニクシュ ニ ユウヨウナ タンキ タイリョウ デンシセン ブンカツ ショウシャ リョウホウ ニ ツイテ

この論文をさがす

抄録

当科においてこの数年で90歳以上の超高齢の頭部血管肉腫3例を経験した.いずれも転移はなく,病変は原発巣のみであった.今回超高年齢を考慮し,電子線を1回2.5 Gy,計28回で総線量70 Gyの短期大量分割照射療法のみを施行した.その結果,3例とも急性放射線皮膚炎を起こさず全身的副作用もなく腫瘍病変に著効が認められた.このため治療開始後6週間で退院が可能で,その後もそれぞれ6カ月,1年5カ月,2年の間,再燃なく順調な経過を取っている.この70 Gyの大量電子線分割照射法は超高齢者には副作用がほとんど起こらず,短期入院で終了できるため,QOL上極めて有用と考えられた.

収録刊行物

被引用文献 (4)*注記

もっと見る

参考文献 (6)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ