甲府盆地周縁の新第三紀花崗岩体周辺に分布する非火山性温泉の水質および安定同位体の特徴

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Hydrochemistry and Isotopic Characteristics of Non-volcanic Hot Springs around the Miocene Granitic Rocks Surrounding the Kofu Basin

抄録

甲府盆地北東部の花崗岩体周辺では、近年、深部掘削による温泉開発が盛んに行われてきた。温泉の新規掘削や既存源泉の保護には、温泉水の起源や泉質形成機構を解明することが不可欠である。本研究では、当該地域に分布する非火山性温泉水を採取し分析するとともに、水-鉱物相互作用の化学平衡論による検証を実施し、温泉水の起源と泉質形成機構を考察した。温泉水のδD, δ18O値の特徴はいずれの温泉水も天水が起源であること示唆した。温泉水の泉質は、花崗岩地域では曹長石の風化に起因したNa-HCO3型であり、火山岩類の分布地域では曹長石の風化のほかに硬石膏の溶解、およびモンモリロナイトによるイオン交換作用が寄与し、Na-HCO3型、Na-SO4型、Na-HCO3・SO4・Cl型、Ca-SO4型と多様な泉質を示すと考えられた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205737657344
  • NII論文ID
    130004594097
  • DOI
    10.14862/geochemproc.60.0.69.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ