書誌事項
- タイトル別名
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- A Familial Case of Muir-Torre Syndrome in a Father and Son
- Muir Torre ショウコウグン ノ フシ ハッショウレイ メンエキ ソシキ カガク ケンサ ノ ユウヨウセイ
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説明
症例1,45歳男.直腸癌1回,結腸癌1回,左眉毛部にケラトアカントーマ1回の既往がある.2カ月前より右側頭部に自覚症状のない角化性結節が出現し2 cm大まで増大.組織はケラトアカントーマであった.免疫組織化学検査でケラトアカントーマ,直腸癌でh MSH2染色陰性,h MLH1染色陽性であった.症例2,77歳男で症例1の父.結腸癌9回,胃癌4回,20年前より顔にケラトアカントーマ10数回,左鼻翼に有棘細胞癌1回の既往がある.家族歴は息子(症例1)の他に,父が肝癌,姉が結腸癌2回,直腸癌1回,胃癌1回.初診時,右上眼瞼外側に径4 mm,左頬部に径2 mmの黄色小結節を認め,組織は脂腺腺腫及び脂腺腫であり,症例1,症例2をh MSH2を原因遺伝子としたMuir-Torre症候群と診断した.本邦でMuir-Torre症候群は50例の報告があるが,免疫組織化学検査で遺伝子を同定した報告はなく,診断の上で非常に有用と思われた.
収録刊行物
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- 日本皮膚科学会雑誌
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日本皮膚科学会雑誌 121 (1), 31-38, 2011
公益社団法人 日本皮膚科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205737678464
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- NII論文ID
- 130004708782
- 10030569460
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- NII書誌ID
- AN00196602
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- ISSN
- 13468146
- 0021499X
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- NDL書誌ID
- 10943191
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可