RI・色素法併用によるセンチネルリンパ節生検を実施した皮膚悪性黒色腫のまとめ
書誌事項
- タイトル別名
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- A Summary of Sentinel Node Biopsy in Patients with Cutaneous Malignant Melanoma Using the Combination of Blue Dye and Radiocolloid
抄録
2003年8月から2008年9月までに当科でRI・色素法併用によるセンチネルリンパ節(SLN)生検を実施した皮膚悪性黒色腫(MM)は20例(男性9例・女性11例,初診時年齢15歳~76歳・平均54.8歳)であった.いずれも画像上所属リンパ節転移を認めず,臨床的にTumor thickness(TT)が1 mmを超えることが予想される浸潤性のMMを対象とした.20例中19例(同定率95.0%)にSLNを同定したが,他院切除後1例でSLNを検出できなかった.SLNは1~7個(平均2.3個)認め,7例(36.8%)でSLNに転移を認め,全例で所属リンパ節郭清を追加した.6例(31.6%)で複数領域にSLNを認めた.SLN転移陰性例のTTは平均3.6 mmでSLN転移陽性例のTTは平均6.0 mmであった.T分類別のSLN転移率はT1では0%,T2では25.0%,T3とT4では55.6%であった.原発巣のTTとSLN転移とは関連性があることを示唆した.
収録刊行物
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- 日本皮膚科学会雑誌
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日本皮膚科学会雑誌 119 (10), 1993-2001, 2009
公益社団法人 日本皮膚科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205738216320
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- NII論文ID
- 130004714812
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- ISSN
- 13468146
- 0021499X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可