海綿状膿疱の光学並に電子顕微鏡学的研究―小児のZumbusch型膿疱性乾癬―

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  • カイメンジョウ ノウホウ ノ コウガク ナラビニ デンシ ケンビキョウガクテキ ケンキュウ ショウニ ノ Zumbuschガタ ノウホウセイカンセン

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説明

1.小児のZumbusch型膿疱性乾癬の膿疱を光学顕微鏡的並に電子顕微鏡学的に観察した.2.光顕的に,膿疱は海綿状膿疱で,その角質層ではabscessとparakeratosisが交互に4層をなしていた.3.電顕的に,海綿状膿疱において,海綿状をなす部分およびその周辺の表皮に浸潤した好中球は全て細胞間隙に存在していた.従ってpustule unicellulaireはみられなかった.4.一部の海綿状をなす部分においてkeratinocyteの細胞膜は肥厚していた.この膜は海綿状構造を比較的永く存続させるための重要な微細構造であることが考えられた.5.浸潤した好中球の多くには,その顆粒およびglycogen顆粒が,正常末梢血中の白血球よりも多く含まれていた.

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