書誌事項
- タイトル別名
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- An Epidemiological Study of Acne Vulgaris in Japan by Questionnaire
- ホンポウ ニ オケル ジンジョウセイザソウ ノ アンケート ニ ヨル エキガクテキ チョウサ セイセキ
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説明
本邦の小学6年生,中学生,高校生,看護学生,医学生を対象に,アンケート形式で尋常性痤瘡の調査を行った.その結果,尋常性痤瘡の症状が現在ある人は58.6%であった.思春期を終えるまでに,尋常性痤瘡に罹患する人は93.3%(男性91.9%,女性94.0%)と推測された.平均発症年齢は13.3±1.9歳(男性13.2±1.4歳,女性13.3±2.2歳)で,部位としては額に初発し,その後年齢が上がるにつれ,頬,顎と好発部位が移動することが示された.スキンタイプとしては脂性肌が多く,また,尋常性痤瘡患者群(既住を含む)では,家族歴を認めることが多かった.尋常性痤瘡の増悪因子としては,半数以上が睡眠不足と答えており,痤瘡の数の多い群ほど多数の増悪因子をあげていた.また小学生・中学生および男性は,発汗を尋常性痤瘡の増悪因子にあげているものが多かった.尋常性痤瘡と化粧の関係については56.1%が関係なしと答えていた.月経と尋常性痤瘡の関係では,看護学生,医学生では,半数以上が関係ありとし,月経前に悪化するものが多かった.尋常性痤瘡の治療については,薬局で薬を購入する人が36.1%,肌の手入れを心がける人が35.1%で,22.6%は放置していた.病院で治療を受けると答えたのは11.8%にすぎなかった.病院での治療に満足しているものは67.5%であった.
収録刊行物
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- 日本皮膚科学会雑誌
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日本皮膚科学会雑誌 111 (9), 1347-1355, 2001
公益社団法人 日本皮膚科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205738698112
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- NII論文ID
- 10007725434
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- NII書誌ID
- AN00196602
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- ISSN
- 13468146
- 0021499X
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- NDL書誌ID
- 025120695
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可