C型肝炎を合併した晩発性皮膚ポルフィリン症の3例
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説明
C型肝炎の合併がみられた晩発性皮膚ポルフィリン症の3症例を報告した.症例は62,47および58歳の男性で,いずれも飲酒歴がありうち1例は輸血歴があった.皮疹としては,露光部に色素沈着,色素脱失,びらん,小瘢痕が認められた.軽度から中等度の肝機能障害があり尿中コプロポルフィリン,ウロポルフィリンの上昇がみられた.また,3例ともC型肝炎ウイルス(HCV)抗体陽性で,肝組織像では2例は慢性持続性肝炎,1例は慢性活動性肝炎の像を呈していた.1例はのちに肝細胞癌で死亡した.以上3症例の経験からHCVの感染も本症発症の重要な一因子として考慮されるべきものと考えた.
収録刊行物
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- 日本皮膚科学会雑誌
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日本皮膚科学会雑誌 104 (2), 109-, 1994
公益社団法人 日本皮膚科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205739179520
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- NII論文ID
- 130004680766
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- ISSN
- 13468146
- 0021499X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可