メラニン 1969:定義と問題について

  • Thomas B. Fitzpatrick
    ハーバード大学医学部皮膚科教授, ボストン
  • 堀 嘉明
    ハーバード大学医学部皮膚科教授, ボストン
  • 戸田 浄
    ハーバード大学医学部皮膚科教授, ボストン
  • 清寺 真
    ハーバード大学医学部皮膚科教授, ボストン

説明

今世紀の始め太田,伊藤(実)らによる色素細胞に関する観察は皮膚科領域におけるメラニンの問題に基本的な提起を行なつたといえよう.そして最近では過去約17年の間にアメリカのMason,Lerner,Fitzpatrickらのメラニングループに加わり,この方面の発展に寄与をした日本の人々がある.MSHの仕事をした鎮目,各種メラノサイトのチロジナーゼ活性を調べた久木田,網膜色素上皮の色素の性質を明らかにした宮本,メラニン形成に関するメラノソームの概念を進めた清寺,メラノソームをミトコンドリアから区別した宮本,石川,メラノソームにDOPAの存在を明らかにした高橋,最近では戸田と堀がメラノソームの発生を検索した.これらの業績は色素細胞の本態究明に大きな貢献をしており,私はこの17年間これらの人々と共に仕事をすることができたことを大変嬉しく存じます.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205739453312
  • NII論文ID
    130004686399
  • DOI
    10.14924/dermatol.79.713
  • ISSN
    13468146
    0021499X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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