東海大学医学部付属病院開院以来のスポロトリコーシス36例の統計的観察

  • 生駒 憲広
    東海大学医学部医学科専門診療学系(皮膚科)
  • 松山 孝
    東海大学医学部医学科専門診療学系(皮膚科)
  • 平林 香
    東海大学医学部医学科専門診療学系(皮膚科)
  • 太田 幸則
    東海大学医学部医学科専門診療学系(皮膚科)
  • 梅澤 慶紀
    東海大学医学部医学科専門診療学系(皮膚科)
  • 飯塚 万利子
    東海大学医学部医学科専門診療学系(皮膚科)
  • 小澤 明
    東海大学医学部医学科専門診療学系(皮膚科)

書誌事項

タイトル別名
  • Statistical Survey of 36 Cases with Sporotrichosis at the Tokai University Hospital from 1975 to 2001
  • トウカイ ダイガク イガクブ フゾク ビョウインカイイン イライ ノ スポロトリコーシス 36レイ ノ トウケイテキ カンサツ

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抄録

1975年2月当院開院以来,2002年12月までの27年間で経験したスポロトリコーシス36例について,年度別症例数,性差,年齢,発症部位,発症から受診までの期間,臨床病型,誘因,治療,およびそれぞれの関連性について検討した.1975年から1984年の10年間にその2/3の症例が受診.その後は,年に1例前後が受診.やや女性に多い傾向があり,小児(15歳以下)と中高年(50歳~80歳)との二峰性の年齢分布が認められた.小児では顔面,中高年では四肢に罹患する傾向が多かった.発症から受診までの期間ではほとんどの症例(83.3%)が1年未満に受診していた.治療は36例中32例(88.9%)でヨウ化カリウム内服療法を行った.このうち21例で総内服量,治療期間を検討した.成人では平均で総内服量100.4±88.0 g,期間84.1±49.9日,小児では1.78±0.85 g/kg,68.5±23.0日であった.以上の結果について,文献的考察を試みた.

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参考文献 (20)*注記

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