書誌事項
- タイトル別名
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- Clinical Investigation of Lichen Planus Cases Experienced in the Dermatology Clinic of Niigata Medical University Hospital from 1993 to 2002: Focusing on the Relationship between Dental Metals and Lichen Planus
- ニイガタ ダイガク ヒフカ ニ オケル 10ネンカン ノ ヘンペイ タイセン ショウレイ ノ マトメ : トクニ シカ キンゾク ト ノ カンレン ニ ツイテ
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抄録
1993~2002年の10年間に新潟大学医学部附属病院皮膚科で組織学的に扁平苔癬と診断し,経過を観察した症例のうち,薬剤性を除く78症例を集計した.合併疾患,C型肝炎ウイルスとの関連,金属試薬貼布試験結果や歯科金属除去の有効性を検討した.抗HCV抗体陽性率は15.4%(78例中12例)で高い傾向がみられた.口腔内病変を有する症例は64例であった.そのうち,貼布試験を施行した症例は40例で,何らかの金属試薬に陽性を示した症例は55.0%(40例中22例),さらに,歯科修復物に陽性金属含有が確認された症例数は15例,歯科金属除去有効率は77.8%(9例中7例)であった.その他,粘膜疹に接している部位の金属修復物を除去した後に粘膜疹が改善した症例が6例あり,歯科金属が非アレルギーの機序で関与する可能性も考えられた.以上より,扁平苔癬の原因ないし増悪因子として,歯科金属による接触アレルギーないし局所刺激性が重要と考えた.
収録刊行物
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- 日本皮膚科学会雑誌
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日本皮膚科学会雑誌 114 (7), 1277-1282, 2004
公益社団法人 日本皮膚科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205739518464
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- NII論文ID
- 130004714717
- 10013302672
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- NII書誌ID
- AN00196602
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- ISSN
- 13468146
- 0021499X
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- NDL書誌ID
- 025121325
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可