酢酸リュープロレリン(3カ月持続徐放性製剤)により生じた肉芽腫の1例―1ヵ月製剤から3ヵ月製剤へ転換すると,著明に増悪した例―

  • 溝口 協子
    長崎大学大学院医歯薬学総合研究科病態解析・制御学講座皮膚病態学分野
  • 濱崎 洋一郎
    長崎大学大学院医歯薬学総合研究科病態解析・制御学講座皮膚病態学分野
  • 片山 一朗
    長崎大学大学院医歯薬学総合研究科病態解析・制御学講座皮膚病態学分野
  • 井川 掌
    長崎大学大学院医歯薬学総合研究科医療科学専攻病態解析・制御学講座腎・泌尿器病態学分野

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Drug Induced Granulomatous Reaction by Leuprorelin Acetate for Prostate Cancer
  • サクサン リュープロレリン(3カゲツ ジゾクジョホウセイ セイザイ)ニ ヨリ ショウジタ ニクガシュ ノ 1レイ : 1カゲツ セイザイ カラ 3カゲツ セイザイ エ テンカン スル ト,チョメイ ニ ゾウアク シタ レイ

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抄録

73歳,男性.前立腺癌の治療のため,2000年8月より酢酸リュープロレリンの1カ月に1回の皮下投与開始.2002年11月より酢酸リュープロレリンの3カ月に1回製剤へ変更後,注射部位に,紅斑を伴う貨幣大の硬結を形成した.さらに,3カ月後の皮下投与後,同日より手掌大の紅斑を伴う貨幣大の硬結を形成し,次第に中央部が潰瘍化した.皮膚生検および臨床像より,酢酸リュープロレリンによる肉芽腫病変と診断した.酢酸リュープロレリンとその基材,酢酸ゴセレリンの皮内テストにて主剤に肉芽腫反応を認めた.酢酸リュープロレリンそのものによる反応である事が示唆された.

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参考文献 (9)*注記

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