乾癬特異的QOL指標Psoriasis Disability Index(PDI)日本語版の開発と信頼性・妥当性の検討

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タイトル別名
  • Development of the Japanese Version of the Psoriasis Disability Index(PDI), the Psoriasis Specific QOL Index : Results of the Validation Study
  • カンセントクイテキ QOL シヒョウ Psoriasis Disability Index PDI ニホンゴバン ノ カイハツ ト シンライセイ ダトウセイ ノ ケントウ

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抄録

本邦における乾癬特異的な健康関連QOL尺度を開発するために,PDI(Psoriasis Disability Index)日本語版の作成を行い,さらに信頼性・妥当性を評価するためにvalidation studyを実施し,包括的健康関連QOL尺度であるSF-36との関連性を検討した.PDI日本語版の作成にあたっては,QOL質問票を作成する一般的な方法に従ってドラフトを作成し,feasibility studyを行って完成させた.次に,PDI日本語版の信頼性,妥当性を検証するために,乾癬患者200例を対象としたvalidation studyを実施した.患者はPDI日本語版および包括的健康関連QOL尺度SF-36に回答した.PDI日本語版の15の質問項目の欠損値(無回答)の割合はいずれも10%未満と低率であり,クロンバックのα係数は0.910と高い内部相関を示した.因子分析では「レジャー・治療」「仕事・学業」「日常生活」「人間関係」を説明する因子の固有値が大きかった.PDI総合得点とSF-36(NBS総合得点)の相関係数は–0.547と十分な相関を示した.以上の検討から,PDI日本語版は乾癬患者の健康関連QOLを測定する尺度として,信頼性および妥当性は高いことが示された.

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