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説明
悪性黒色腫患者18例を対象とし,予後因子の重要性を重回帰分析にて解析した.予後因子の候補としては,性,年齢,発生部位,治療歴,病型,所属リンパ筋転移の有無,浸潤level,thickness,DAPI(4',6-diamidino-2-phenyl indole)蛍光顕微測光法により測定した細胞核DNA量の9因子を選んだ(細胞核DNA量を代表する変数としては,DNAindex(DI)を用いた).重回帰式に組み込む変数は,Fin=Fout=2のレベルで有意のものをステップワイズ法にて選択した.採択された因子は,DI,所属リンパ節転移,levelであり,患者の生存期間の対数(Y)を予測する重回帰式は,Y=-0.6515×(DI)+8.7291となった.決定係数は0.7010,重相関係数は0.8372,自由度調整済み決定係数は0.6370,自由度調整済み重相関係数は0.7981であった.残差の分析は,モデルが信頼できるものであることを示していた.標準化偏回帰係数の値から判断すると,予後因子として重要な変数は,DI,所属リンパ節転移,levelの順となった.
収録刊行物
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- 日本皮膚科学会雑誌
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日本皮膚科学会雑誌 107 (4), 519-, 1997
公益社団法人 日本皮膚科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205740245376
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- NII論文ID
- 130004681019
- 10011514915
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- NII書誌ID
- AN00196602
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- ISSN
- 13468146
- 0021499X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可