インターフェロン療法を提案されたC型慢性肝炎患者の意思決定とその要因

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タイトル別名
  • Decision-making for Interferon Therapy and Their Factors in Patients with Chronic Hepatitis C
  • インターフェロン リョウホウ オ テイアン サレタ Cガタ マンセイ カンエン カンジャ ノ イシ ケッテイ ト ソノ ヨウイン

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抄録

【目的】C型慢性肝炎患者のIFN療法の開始にかかわる意思決定における患者や他者の意見の反映度と,治療開始の意思の有無と治療に伴う利益および負担の認識の関連を明らかにすることを本研究の目的とした。<br>  【方法】質問紙と診療録調査を行った。<br>  【結果】分析対象者89名の治療開始の意思決定には,治療群・未治療群とも患者本人の意見が最も反映されていた。IFN療法の開始にかかわる要因について,単変量解析では治療の副作用に対処できると思った患者は治療群に有意に多かった。多変量解析では,治療開始の促進要因は同居家族があること,通院時間が短いこと,疾患に関する情報源としてテレビや新聞を利用していないこと,治療により疾患が治癒すると思うことであった。<br>  【結論】C型慢性肝炎患者自身がIFN療法を正しく評価し意思決定できるよう,治療効果に対する患者の認識の確認や副作用への対処に関する情報提供を看護師が行う支援体制の確立が必要であると考える。

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