親子関係・友人関係・セルフコントロールから検討した中学生の非行傾向行為の規定要因および抑止要因

書誌事項

タイトル別名
  • Regulatory and Preventive Factors for Mild Delinquency of Junior High School Students : Child-Parent Relationships, Peer Relationships, and Self-control
  • オヤコ カンケイ ユウジン カンケイ セルフコントロール カラ ケントウ シタ チュウガクセイ ノ ヒコウ ケイコウ コウイ ノ キテイ ヨウイン オヨビ ヨクシ ヨウイン

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抄録

中学生1623名を対象に質問紙調査を行い, 中学生の非行傾向行為の規定要因および抑止要因について検討を行った。まず, 規定要因について, 逸脱した友人の存在, 親子関係, 友人関係, セルフコントロールから検討を行った。その結果, 中学生の非行傾向行為には, 逸脱した友人がいることの影響が強いことが示された。また, 規定要因は, 学年, 性によって差があることが示され, 学年が低い方が, 親子関係が非行傾向行為に影響を与えており, 学年があがるとセルフコントロールの影響が増加することが示された。次に, 抑止要因は, 非行に影響を与えるものとして逸脱した友人の存在があげられていることから, 非行傾向行為をしている友人の存在があるかないかを分類して検討を行った。その結果, 友人が非行傾向行為をしていても自分はしていない子どもの抑止要因として, セルフコントロールが高いこと, 親子関係が親密であることが示された。

収録刊行物

  • 発達心理学研究

    発達心理学研究 16 (3), 286-299, 2005

    一般社団法人 日本発達心理学会

被引用文献 (1)*注記

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