看護における複数クーリングの現状と課題

  • 工藤 由紀子
    秋田大学大学院医学系研究科保健学専攻基礎看護学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Issues and Present Status Concerning Multiple Cooling in Nursing Practice
  • カンゴ ニ オケル フクスウ クーリング ノ ゲンジョウ ト カダイ

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説明

病棟で行われている複数クーリングの現状を明らかにし,今後の課題を検討することを目的に,看護師を対象に郵送法で調査を実施した。調査用紙の配布429名,回収314名(回収率73.2%),有効回答307名であった。複数クーリングの実施目的は「解熱」が最も多く263名(86.5%)であったが,自由記述では「科学的根拠を求める」という意見が最も多かったことから,複数クーリングは科学的根拠が曖昧なまま習慣的に実施されている現状が示唆された。また意識障害等のある患者に実施されている割合が45.7%に上ったこと,複数クーリング実施後の体温測定などの評価を行わないものが12.5%であったこと,複数クーリングによるインシデントが発生していることから,複数クーリング実施後の評価は看護師自身が必ず行うべきであることを啓発する必要がある。

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参考文献 (12)*注記

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